COMIC1★15新刊「平成オタク物語」の見どころ紹介 その4(最終回)

こんにちは、北近畿5号です。

「平成オタク物語」の見どころ紹介もいよいよ最終回となりました。

今回は「アニラジ」、「ガンダム」、「SNS」のテーマにした3つの記事をご紹介します。

「ラジオでラジオを聞く日は遠くなり」(書いた人:もくしゅん)

平成オタクの深夜の楽しみの1つにアニラジがありました。声優さんのトークやアニソンの新譜情報、アニメやゲームとのタイアップ企画など、ラジオをひねるとそこには無限の楽しみがありました。今でこそ声優さんが出演するTV番組は当たり前になっていますが、そうした番組が一般的になる前はと言えば、アニラジが声優さんの素顔をうかがうことができる貴重な手段として機能していました。推しの声優さんやアニメ・ゲーム作品のアニラジを求め、深夜にラジカセを引っ張り出してきて、ノイズと格闘しながらアンテナを移動させたという方もたくさんいるのではないでしょうか?

「ラジオでラジオを聞く日は遠くなり」は、「ラジオ大阪」と「ラジオ関西」のアニラジ番組とともに青春を過ごしたもくしゅんさんの回顧録です。アニラジを聞くようになったきっかけから始まり、電波環境との戦い、関西のアニラジ事情に触れた後、特にお気に入りの番組であった「野中藍 ラリルれ、にちようび。」「オーロラ戦隊プリズム騎士 管理官アメジスト」「集まれ!昌鹿野編集部」のエピソードを思う存分語っていきます。

もくしゅんさんにインタビューしてみました

質問1 どうしてこのテーマを選びましたか? 
もくしゅん:どうしてオタクの沼を邁進してしまったんだろうと考えると、やはりあいぽんこと野中藍さんを知って、声優を「推す」ことを知り、イベントに赴きオタク仲間と出会う楽しみを知ったことが大きいなぁと振り返ってました。そうなるとやはり、声優沼に嵌る一番の要素であった毎週のラジオを語らずにはいられない。そう思いこのテーマを選びました。

質問2 特に注目してほしいポイントがあれば教えてください! 
もくしゅん:関西の二大アニラジの2007年ごろの番組表を再現しています。「あの頃あれを聞いていたな」とか「あの声優さん、この頃から冠番組持っていたんだ」などなど感じていただければ幸いです。

質問3 読者の方へ一言どうぞ! 
もくしゅん:取り上げたラジオ番組はたった3つですが、各所各所に当時を感じ取ることができる声優の名前やアニメ作品が散らばっているので、「最近名前みなくなったけど、この頃はこの人が活躍してたなぁ」や「あの人そういえばまだまだ新人だったんだなぁ」と懐かしい思いを呼び起こせればと思います。またそんな懐かしい思いを片手に、あえて令和の新しい時代にラジオという機械を引っ張り出して雑音まじりの放送を聞いて、ラジオでラジオを聞いていた時代を思い出して頂ければと思います。 

2007年当時のラジオ大阪とラジオ関西の番組表を見返すと、 当時流行っていた作品がそのまま番組表に反映されていて、 どの番組もタイトルを見れば「あ~懐かしい」となること間違いなし。パーソナリティはと言うと今もなお現役の声優さんもいれば、引退されてしまった方もいて、声優業界の変遷を垣間見ているような感覚を覚えました。私の場合は「らっきー☆ちゃんねる」が毎週の楽しみで、アニメ「らき☆すた」を見ながら、今野宏美とWAWAWA忘れ物でブレイクした白石稔のラジオも楽しんでいたことを思い出しました。

ほとんどのアニラジがネットで聞けるようになり、AMラジオの電波環境と戦うことがなくなってしまった今こそ、「平成オタク物語」で当時の懐かしい思い出を思い返してみて下さいね。

「平成のガンダムについて(早口)」(書いた人:だいごろ)

昭和から平成にかけて絶大な人気を誇り、今もなお活発にシリーズ展開が続いている「機動戦士ガンダム」。平成の間にもたくさんの名作が生み出されました。宇宙世紀の流れを汲む「Vガンダム」「ガンダムUC」「ガンダムNT」といった作品の他に、新たな舞台設定が話題を呼んだ「Gガンダム」「ガンダムW」「ガンダムX」「∀ガンダム」「ガンダムSEED」などの作品も登場し、平成はガンダムにとって多種多様化の時代だったと言えるでしょう。

そんな平成のガンダム作品を駆け足で振り返っていくのが、だいごろさんの「平成のガンダムについて(早口)」です。これまで制作されたガンダム作品のほとんどを視聴したことがあるくらいにガンダムをこよなく愛するだいごろさんが、平成のガンダムをどのような視点で見ていたのか、印象に残ったキャラクターやシーンを交えて振り返っていきます。

見どころは各作品の紹介だけでなく、放送当時の時代背景にも触れられている点です。例えば2000年代のガンダムはインターネットと切っても切れない関係を持っていました。最新話が放送されるや否やすぐに2ちゃんねるやTwitterで感想や評価が飛び交い、それまで以上にガンダムファン同士の情報交換が活発化しました。 そうしたエピソードを踏まえてガンダムの歴史を振り返ってみると、放送当時に感じた色々な思いが込み上がってくるはずです。

平成の終わりにガンダムシリーズを見直してみようという皆さん。その時のお供にぜひ「平成オタク物語」をよろしくお願いします!

「ひろりん、SNSやるってよ!!」(書いた人:ひろりん)

平成の中で最も大きな変化があったのがインターネットではないでしょうか。初期のインターネットは接続方法が煩雑だったため一般市民にとって敷居が高いものでしたが、平成に入り「Windows 95」(1995年)や「iモード」(1999年)が登場したことによって誰でも気軽にインターネットにアクセスできるようになり、爆発的に普及したのは皆さんご存知の通りです。2000年代には動画配信サイトやSNSサービス、オンラインゲームなどがサービスを開始し、世界中の人々とインターネット上で交流するのは当たり前の文化となっています。

インターネットの普及はコミュニケーションを円滑化し、新たな人の出会いを生みました。手紙や固定電話で連絡をとっていた時代はどこへやら、今やSNSを使えば離れた人とも気軽にコミュニケーションを取れるようになりました。本稿を執筆したひろりんさんも、そうしたSNSの恩恵を受けたユーザーの1人。「ひろりん、SNSやるってよ!!」で様々なSNSを渡り歩いた歴史を生々しい思い出話とともに語っていきます。

見どころは「mixiのオフ会」のエピソードです。ある日同じ大阪住まいのマイミクからオフ会に誘われたひろりんさん。可愛いアイコンと女の子っぽい日記に乗せられ、美少女が現れることを期待してウキウキで臨んだ人生初のオフ会はどのような結末になったのか、ぜひ「平成オタク物語」を手にとって確かめてみて下さいね。


以上、4回に分けて「平成オタク物語」の見どころを紹介してきました。オタクが10人集まれば10人それぞれの平成ヒストリーがあるわけで、たった76ページの合同誌にも関わらず多種多様な記事が集まりました。「平成オタク物語」を開けばあなたの忘れていた思い出もきっと見つかるはず。ぜひ平成最後の記念に読んでもらえるとうれしいです。

頒布は4月29日より、COMIC1★15のE-80a「おふとんぱらだいす。」と、メロンブックス・COMIC ZINで開始されます!どうぞよろしくお願いいたします!

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