Fani通2018上半期にレビューを寄稿しました

こんにちは、北近畿5号です。

サークルF会さんのアニメクロスレビュー同人誌「Fani通2018上半期」にレビューを寄稿させていただきました。

「Fani通」は総勢60名のレビュアーからコメントが集まったアニメ175作品の感想を紹介したり、ストーリーや映像などに評点をつけて作品の面白さを考察したりと、2018年上半期のアニメを総まとめするレビュー誌となっています。

お気に入りの作品の評判を見るのもよし、これから見ようとしているアニメを決めるのに使っても良しの実用性の高い同人誌です。

今回もレビュアーとして参加し、28作品の個別評寄稿と本文のお手伝いをさせていただきました。
気になる2018上半期の総合1位を飾った作品はどのアニメなのか?ぜひお手にとって確かめてみて下さい。

帆布は1日目東ホールJ-15a「M.O.M.発行準備組合」さんほかで行われます。
「M.O.M.発行準備組合」さんでは、当サークルの冬コミ新刊も委託していただいていますので、合わせてご利用下さい。

試し読みはPixivからどうぞ!

それでは、冬コミもどうぞよろしくお願いいたします。

「セカイがカフェになっちゃった!」の魅力:楽曲分析から分かるごちうさ楽曲のエッセンス アレンジ編

こんにちは、北近畿5号です。

冬コミ新刊の原稿を書いていて少し間が空いてしまいました。「セカイがカフェになっちゃった!」の楽曲を全5回に渡って考察する記事の第4回となります。

ここまで、構成、メロディ、コード進行と見てきましたが、今回は楽器の使い方、すなわちアレンジについて分析していきます。

アレンジ ~ストリングスに重なる様々なジャンルの楽器が、カフェに集まったキャラクター達を表現~

楽器のアレンジ

全体を通して、ヴァイオリン、ヴィオラなどによる厚みのあるストリングスのハーモニーと、ブラスの華やかな音色との掛け合いが見事な楽曲です。

イントロはたった2小節にも関わらず、ごちうさらしいアレンジが詰まっています。
まず、ストリングスがファ→ド#の音を鳴らすのですが、その後3つの楽器が重なってきます。1つ目の鍵盤楽器は嬰ハ長調(C#)の音階を下降し、それが終わりかけるの頃に2つ目のバーチャイムもグリッサンドで下降してきます(高音でシャリリーンとなっているやつです)。そして最後に3つ目のハープのグリッサンドが嬰ハ長調(C#)の音階を上行し、ボーカルが入るという流れになっています。
ストリングスは本曲で最も活躍するメインの楽器群です(詳しくは後述します)。もしこのストリングスをごちうさの舞台に見立てれば、後から少しずつ重なってくる3つの楽器は、あたかもごちうさの世界に集まってきたココアやチノ達のようにも聞こえないでしょうか。すなわち、イントロは喫茶店に集まってくるキャラクター達の様子を表し、これから広がるセカイを奏でる”イントロ”になっていると解釈できます。楽器によって音程が動く向きが上行/下降と異なるのも、キャラクターの千差万別な個性を反映しているかのようです。
本曲のメインキーはホ長調(E)ですが、イントロの音色は嬰ハ長調(C#)ですので、部分的に長三度転調していることになります。ホ長調から見ると、嬰ハ長調は平行調の同主調ですから、言わば近親調の関係です。イントロからサビへとキーを上げることは、これからセカイを開くキャラクター達の気持ちの高ぶりを表現しているようにもとれます。

最初のサビで、ストリングスに対応してブラスが鳴り始めます。そこに続けてベースとドラムも入り、Cメロで一気に華やかなハーモニーが展開されます。
イントロで楽器数を絞って静かに始めておき、後で次第に楽器を増やしていくという構成は、前述したキャラクター達が集まってくる様子に対応して聞こえます。
この構成は「ノーポイッ!」でも同じなのですが、今回は劇場版用の楽曲ということで、いつにも増して楽器数が豊富です。
特に本曲の場合、最初のCメロの時点でほぼ全ての楽器が出尽くし、その構成のままラスサビ・Cメロまで駆け抜けるという点で、最初から最後までクライマックス感があります。
間奏やAメロで楽器が減ったり、一時的にオケが無音になる小節もあるのですが、全体からするとその割合は小さく、様々な楽器が奏でるハーモニーの分厚さに圧倒される印象が強く残ります。

以後、メロ・サビの大部分をストリングスがリードし、合間に鍵盤楽器とブラスといった対照的な音色を持つ楽器が呼応する流れが続きます。この呼応関係はあたかもキャラクター達の会話を聞いているかのようで、第2回で述べたメロディーの掛け合いと同様の効果が得られています。
ストリングスは欧風の世界を舞台にするごちうさにピッタリの楽器群です。クラシカルな雰囲気を醸し出すのはもちろん、ごちうさの優しい雰囲気も感じられる効果があると思います。
本曲と同じ大久保薫氏が作曲・編曲を務めた「ノーポイッ!」でもストリングスが効果的に用いられていましたが、本曲ではそれが全面に押し出されている印象です。
ギターはヴァイオリンやヴィオラの裏で終始リズムを刻む裏方的存在となっています。ただし、大サビ前の間奏ではギターソロパートが登場し、大サビへ向けて気持ちを高ぶらせてくれます。

「Daydream café」「ノーポイッ!」同様、メロやサビの要所要所にはシンセのサウンドが加わり、爽快感と目新しさを感じさせるアクセントになっています。ごちうさ楽曲は木管、金管、弦楽器に代表されるクラシカルな音色の中に、少し未来を感じさせる音要素を入れてくるので、いい意味でごちゃ混ぜ感があって好きです。これも、育ちが異なるキャラクター達の個性を反映しているかのようで、作曲者の遊び心が感じられます。

構成のアレンジ

楽曲構成のアレンジとしては、第1回の記事で触れた

  • 変則的なサビとCメロ
  • 大サビのアレンジ
  • 2番のA’メロスキップ

の3つが特徴的です。

いずれも楽曲をより感傷的に盛り上げる役割を担っていること、過去のごちうさ楽曲のDNAを受け継いでいることが共通しており、楽器のアレンジと同様に大久保薫氏のセンスが光っています。

アレンジのまとめ

以上、アレンジの考察として

  • 楽器
  • 構成

の2つを取り上げてみました。

特に、楽器の使い方はごちうさの世界観を表すのに大変重要な役割を担っていると考えられ、これまでのごちうさ楽曲の集大成とも言える完成度になっています。

次回は「セカイがカフェになっちゃった!」の歌詞について掘り下げて考えてみたいと思います。

C95新刊「萌え四コマ定点観測2018下半期」のご紹介

こんにちは、北近畿5号です。

おふとんぱらだいす。の冬コミ新刊「萌え四コマ定点観測2018下半期」をご紹介します。

概要

2018年は萌え四コマ原作のみならず、アニメも盛り上がった豊作の年でした。
下半期には、萌え四コマとしては「ひだまりスケッチ」振りとなるTVアニメ第3期制作が発表された「ご注文はうさぎですか?」や、まんがタイムきららグループ誌初の単独展覧会「きらら展」の開催など、萌え四コマファンにとってはたまらないニュースが続きました。
一方でまんがライフMOMOの休刊や、まんがタイムきららグループの電子版配信決定など、萌え四コマ誌を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。

そんな萌え四コマの今を定点観測する、萌え四コマファンのための最新作品考察レビュー専門誌の第6弾をお送りすることになりました。

特集は「まんがタイムきらら展を訪れて」と題して、展示会の様子を振り返りながら、私と萌え四コマの出会い、そして今日に至るまでの思い出を語ります。
連載記事は、きらら3誌+キューンの誌面分析、アニメ化作品のユーモア分析、おすすめの作家・作品紹介など、盛りだくさんの内容でお届けします。

萌え四コマがお好きな方はぜひお手にとって見て下さい。

コンテンツ

・連載 雑誌上の連載位置から次の人気作品を予測する
萌え四コマ誌の代表として、まんがタイムきらら本誌/MAX/キャラットとコミックキューンをピックアップし、各作品の連載傾向を振り返りながら萌え四コマのトレンドを分析するコーナーです。
後半では、これまで集めてきた萌え四コマの連載データを予測モデルにかけ、連載中作品のアニメ化予測確率や、2巻乙回避確率を大胆予測します。

・特集 まんがタイムきらら展を訪れて
まんがタイムきららのキャラクター達に囲まれた展覧会。そんな、きらら読者なら誰もが待ち望んだ企画が、きらら本誌の独立創刊15周年を迎えた2018年秋に東京秋葉原で催されました。
本特集の前半では、そんな夢のような展覧会をダイジェストで振り返りながら、印象に残ったポイントをまとめてみたいと思います。
後半では、萌え四コマと歩んだ私の15年を、思い出深い作品の数々や、萌え四コマを取り巻く様々なエピソードとともに振り返ろうと思います。

・連載 2018年下半期アニメ化作品振り返り
「すのはら荘の管理人さん」「アニマエール!」「となりの吸血鬼さん」
「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。」「おとなの防具屋さん」のユーモア分析を通じて、作品の魅力に迫ります。

・連載 今後注目の作家・作品3選
桜那えいか先生「早坂未来は早く大人になりたい」
あまか先生「馴染まずじまい」
タツノコッソ先生「社畜さんと家出少女」(掲載順)

・連載 あの頃の萌え四コマ「まんが4コマぱれっと 2015年1月号」

・付録 萌え四コマ作品データ

頒布情報

東1ホール J-15a「M.O.M.発行準備組合」(委託頒布)

冬コミでは「おふとんぱらだいす。」名義の直接参加はありません。ご注意下さい。
次の直接参加イベントは、1月20日の「こみっく★トレジャー33」の予定です。

委託情報

とらのあな、COMIC ZIN、メロンブックスの各書店にて委託予定です。

見本

クリックで拡大します。

連載 雑誌上の連載位置から次の人気作品を予測する

特集 まんがタイムきらら展を訪れて

連載 2018年上半期アニメ化作品振り返り

こみっく★トレジャー33に参加します

こんにちは、北近畿5号です。

サークル「おふとんぱらだいす。」は、来年1月20日にインテックス大阪で開催されるオールジャンルイベント「こみっく★トレジャー33」に参加します。

新刊は冬コミで初頒布となる「萌え四コマ定点観測2018下半期」です。
2018年後半のきらら系作品のトレンドは?これから人気が出る作品は?など、萌え四コマファンが気になる最新情報盛りだくさんのレビュー本です。
また、先月開催された「きらら展」のレポートや、アニメ化作品のユーモア分析など、大ボリュームでお届けする予定です。

その他、萌え四コマ考察シリーズのバックナンバーや、地下街本、アニメ考察本なども持ち込む予定です。

関西の皆様、この冬もどうぞよろしくお願いいたします!