Fani通2017下半期にレビューを寄稿しました

こんにちは、北近畿5号です。
サークルF会さんの超弩級アニメクロスレビュー同人誌「Fani通2017下半期」にレビュアーとして参加させていただきました。

Fani通は、2017年秋から2018年冬にかけて放送されたアニメを60名の評者がレビューし、順位付けする同人誌です。
今回は創刊10周年記念号ということで、過去最大ボリュームの332ページに仕上がりました。

以前に見たアニメを振り返るのもよし、まだ見たことのないアニメの評判を知るのもよし。
アニメファンのための情報が詰まったFani通は、2日目東G-37a「M.O.M.発行準備組合」のほか、3日目の当サークルでも委託頒布いたします。
ぜひこの機会にお手にとって見て下さい。
価格は1冊1500円で頒布いたします。

試し読みはpixivへどうぞ。

コミックマーケット94おしながき

こんにちは、北近畿5号です。

おふとんぱらだいす。の夏コミのおしながきを公開します。

新刊の「萌え四コマ定点観測2018上半期」のご紹介はこちら

スペースは3日目東6ホールナ-12bです。

期間中は暑さが予想されますので、十分に対策してお越しください。
どうぞよろしくお願いいたします。

コミックマーケット94に参加します

こんばんは、北近畿5号です。

サークル「おふとんぱらだいす。」は、8月12日に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット94 3日目に参加します。

新刊は、「萌え四コマ定点観測2018上半期」です。詳しいご紹介はこちらへ。

スペースは東6ホール「ナ-12b」をいただきました。
評論島の一角でのんびりやっておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

おしながきは近日中に公開します。
Webカタログにおしながきの一部をUpしていますので、ぜひチェックしてみて下さい。

それでは、この夏もどうぞよろしくお願いいたします。

C94新刊「萌え四コマ定点観測2018上半期」のご紹介

こんにちは、北近畿5号です。
夏コミ新刊の萌え四コマ考察本をご紹介します。

概要

日々発表される萌え四コマ作品にスポットを当て、作品の魅力や楽しみ方を研究する萌え四コマファンのための最新作品考察・レビュー専門誌第5弾!

特集ページでは、きらら作品の2巻乙について集計したデータを見ながら、2巻乙確率を予測する統計モデルを構築します。

それ以外にも、萌え四コマ4誌の最新トレンド分析や次の人気作品予測、注目の作家・作品ピックアップ、アニメ化作品のユーモア分析など、盛りだくさんの内容で2018年上半期を振り返ります。

コンテンツ

・連載 雑誌上の連載位置から次の人気作品を予測する
まんがタイムきらら本誌/MAX/キャラットとコミックキューン4誌上における連載順位を集計しながら、4雑誌の最新トピックを振り返ります。
アニメは好調な萌え四コマ業界ですが、掲載誌の方は色々な動きがあるようで…。

・特集 2巻乙と連載データの関係を探る
きららグループの萌え四コマ作品では、単行本第2巻刊行と同時に最終回を迎える、いわゆる「2巻乙」現象がたびたび見られます。
2巻乙作品と長期連載作品の違いはどこにあるのでしょうか?そして、それらの違いから2巻乙確率を予測することはできるのでしょうか?
本特集では、2巻乙を予測する統計モデルを構築し、現在連載中の作品の2巻突破確率を大胆予測します。

・連載 2018年上半期アニメ化作品振り返り
「スロウスタート」「たくのみ。」「ありすorありす」「こみっくがーるず」のユーモア分析を通じて、作品の魅力に迫ります。

・連載 今後注目の作家・作品3選
佐倉色先生「シロクマはシェーカーを振れません」
ゆあみ先生 「漫画家ちゃんは眠れない」
藤沢カミヤ先生 「みのりと100人のお嬢様」(掲載順)

・連載 あの頃の萌え四コマ「まんがタイムきららMAX 2011年3月号」

・付録 萌え四コマ作品データ

頒布情報

頒布先は以下の3サークルです。リンクをクリックするとWebカタログに飛べます。
2日目 東1ホール G-37a「M.O.M.発行準備組合」(委託頒布)
2日目 西1ホール め-31b「わたあめ」(委託頒布)
3日目 東6ホール ナ-12b「おふとんぱらだいす。」(直接参加)

委託情報

とらのあな、COMIC ZIN、メロンブックスの各書店にて委託します。

どうぞよろしくお願いします。

見本

クリックで拡大します。

連載 雑誌上の連載位置から次の人気作品を予測する

特集 2巻乙と連載データの関係を探る

連載 2018年上半期アニメ化作品振り返り

「セカイがカフェになっちゃった!」の魅力:楽曲分析から分かるごちうさ楽曲のエッセンス コード進行編

こんにちは、北近畿5号です。

前々回、前回から引き続き、「セカイがカフェになっちゃった!」の楽曲考察を続けていきたいと思います。

今回は楽曲の音の響きを決めるコード進行について分析していきます。

コード進行 ~王道の中に見え隠れするごちうさらしい可愛らしさ~

Bメロ、Cメロ、サビに王道進行(IV7→V7→IIIm7→VIm)の派生系が見られます。これは言わずとしれたポピュラーソングの定番的コード進行で、近年のアニソンでも多用されています(ごちうさだとノーポイッ!のBメロとサビで使われています)。王道進行には日本人の琴線に触れる感情の揺さぶりが表現されているとされ、サブドミナントセブンス→ドミナントセブンスへの2度上行で緊張を高めた後、サードマイナーセブンスへの憂いを含んだ3度下行、そしてその憂いを解決するVIへの4度上行で構成されています。本曲が王道進行を活用したことにより、明るさの中に感情を揺さぶるサウンドが取り入れられ、今回のOVAのテーマに合致した感傷的な響きに仕上がっていると言えます。

王道進行以外のコード進行に注目すると、コードのルート音が半音・全音ずつ上下する順次進行と、IIm→Vに代表されるトゥーファイブが多用されています。前者はド→レ→ミのように隣り合う音が順番に聞こえてくるため、聴いている人に安心感を与えます。一方後者は、サブドミナント→ドミナントと移り変わる緊張感を高める進行で、非常に対照的です。本曲ではこれらの安心感と緊張を感じさせる進行が交互に繰り返され、聴いている人の気持ちを揺さぶっています。

Aメロやアウトロではトニック(I、IM7)が使われており、所々でドミナント終止もあることから、フレーズを完結させる作用が働いています、一方B・Cメロやサビではトニックはほとんど使われず、サブドミナントによる終止感の弱い進行が続きます。これによって、本曲は聴いている人に切れ目を感じさせない、流れるような曲調に仕上がっています。

Bメロと大サビ前の間奏では4小節間G majorへの短三度転調が見られるほか、1番サビ直後も2小節のみG majorのコードの響きになっており、メロディーと共に曲調を変えるアクセントになっています。ささやかな気持ちの高ぶりを表すポイントだと思います。

Aメロ・A’メロ

最初の4小節で順次上行した後(1)、トゥーファイブを経て(2)、ドミナント終止する(3)、基本に則った安定感のある進行です。

Aメロの最後の2小節では、II#→II→I#と半音ずつ下がって(4)次のA’メロ冒頭のIにつながります。

総じてAメロの始まりに相応しく、かつごちうさらしい大人しめの出だしであり、聴いている人を安心させる効果があると思います。

Bメロ

最初の4小節は王道進行ですが、ルート音はIV→IIIから5小節目のIIまで順次下行しており、サビ前で盛り上がりすぎない少し控えめな進行です(1)。

次の4小節ではII→III→IVとルート音が順次上行していき(2)、聴いている人の気分を高めていきます。そして7小節目でピボットコードを用いた短三度転調の準備が行われます。ここは転調先のG majorにおけるトゥーファイブになっており、非常に自然な進行です(3)。

転調後の4小節は、元のE majorよりも明るい響きになって1つの山場を迎えます。ここではトニックとサブドミナントの間を交互に行き来するアーメン終止とその逆進行が見られます(4)。このささやかな緊張感の連続が、来たるサビへの気分をさらに高揚させてくれます。

サビ前の4小節は、トゥーファイブの中に上行音階進行が挟まっており(5)、(2)の順次上行と同じくサビへの盛り上がりを高めていきます。

サビ

王道進行(1)とトゥーファイブ(2)が連続する、本曲で最もダイナミックなコード進行が見られるパートです。王道進行の4番目のコードにVImよりも明るい響きをもつVI7が選ばれたことで、IIIm7とともにトゥーファイブを形成し、Bメロよりも華やかに聞こえています。

サビ最後の4小節はBメロと同様、トゥーファイブの中に挟まった上行音階進行が見られます(3)

サビ最後はⅤ→Iにドミナント終止すると見せかけて、実際はⅤ→Ⅳm7(1番サビ後)/IIm7(2番サビ後)/IVM7(大サビ後)のようにいずれもサブドミナントへ偽終止しています(4)(5)。この進行は、聴いている人にサビのフレーズが一旦途切れると思わせておきながら、実際にはサビの流れを受け継いだまま次のフレーズに繋がるという予想外の動きをもたらします。すなわち、聴いている人の期待をいい意味で裏切る、非常に特徴的な進行だと言えるでしょう。私が本曲を初めて聞いた時に鳥肌が立ったポイントはここにあって、あたかもごちうさのキャラクターたちの楽しい時間が永遠に続くことを暗示しているかのような、とても前向きなメッセージが伝わってくる部分だと思います。

各サビ後のコードが少しずつ異なっているのも興味深いです。1番サビ後のIVm7はG majorで言うところのVI6に相当し、この2小節のみG majorに部分転調しているようにも聞こえます(4)。

一方、2番のサビ最後ではⅡm7に逆進行し、1番のサビ終わりと比べ明らかに異なる響きになっているのがおしゃれです(5)。やはりドミナント終止ほどの終止感はなく、浮ついた終わり方をしたまま間奏を迎えます。

そして最後の大サビ終盤では(3)の4小節が繰り返された後、Vのクリシェでサビの終止が延長されます(6)。ここの延長はまるでごちうさのキャラクターたちが本曲が終わるのを名残惜しんでいるかのようです。その後の偽終止(7)でまだまだ曲が続くことを暗示し、間奏を挟んでCメロへと繋がります。

Cメロ

冒頭4小節は王道進行ですが、Bメロやサビと明らかに異なるのは4番目・5番目の響きでしょう(1)。VIsus4→VIの解決は聴いている人に安心感を与えつつアクセントになるおしゃれなコード進行です(2)。王道進行のIIIm7の響きと相まって、サビの王道進行なみに感傷的なフレーズになっていると言えます。

そこからIV→IIIと順次下行し次のフレーズに繋がっていきます。

コード進行のまとめ

以上、「セカイがカフェになっちゃった!」のコード進行についてまとめてきました。

  1. 安心感を感じさせる順次進行と、感傷的な王道進行、さらに緊張感を高めるトゥーファイブが組み合わされることで、聴いている人の心を揺さぶっている。
  2. トニックを多用せず、サビを偽終止で終わらせることで、サビ終わりに切れ目を感じさせず、本曲がどこまでも続いていくかのような錯覚をもたらしている。
  3. Bメロ・間奏の部分転調が曲調を明るく変化させ、サビへ向けての盛り上がりを加速させている。
  4. 所々に見られるごちうさらしいおしゃれなコードがアクセントになっている

1つ1つは王道的でありふれた要素かもしれませんが、これらを絶妙にミックスすることで生まれた奇跡が本曲と言えるでしょう。

それらをつなげてみると、この曲はココア達が終わらない日常や楽しい時間を願った曲のようにも聞こえてくる気がします。

 

次回はアレンジに注目して分析を進めていきたいと思います。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

参考 本曲のコード進行(全パート)

コードの聞き取りにはwavetone(http://ackiesound.ifdef.jp/download.html#wt)を使用しました